ハノイの不動産購入手続き完全ガイド|外国人の購入条件と必要書類【ハノイ不動産投資シリーズ】
ハノイの不動産購入手続き完全ガイド|外国人の購入条件と必要書類【ハノイ不動産投資シリーズ】
ベトナムの経済発展に伴い、ハノイの不動産は海外投資家にとっても注目の的となっています。
しかし、外国人による不動産購入には特有のルールや手続きが存在します。
本記事では、購入条件・必要書類・契約手順・登記プロセスを詳しく解説します。
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1. 外国人が購入できる不動産の種類
ベトナムでは2015年の住宅法改正により、外国人も正式に住宅を購入できるようになりました。
ただし、すべての物件が対象ではありません。
- 購入可能: コンドミニアム(分譲マンション)
- 購入不可: 土地付き一戸建て・タウンハウス(外国人名義は不可)
- ⏳ 所有期間: 最大50年(延長可)
- 購入枠制限: 1棟につき外国人枠は最大30%
つまり、外国人は「土地」ではなく「建物の所有権」を取得する形になります。
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2. 購入に必要な条件
外国人がベトナムで不動産を購入するためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 有効なパスポート(残存期間6ヶ月以上)
- ベトナム国内の住所または賃貸契約書
- 就労ビザまたは長期滞在ビザ(観光ビザでは不可)
- 正規の銀行口座(送金証明が必要)
→ 関連記事:ハノイ不動産投資入門
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3. 不動産購入の流れ(全6ステップ)
ハノイでの不動産購入は、以下の6つのステップで進みます。
- ① 物件選定: 信頼できる不動産会社または開発業者を通じて物件を確認
- ② 予約金支払い: 購入希望の意思表示として価格の1〜2%を支払い
- ③ 売買契約締結: 英文・ベトナム語併記の契約書に署名
- ④ 残金支払い: 契約スケジュールに従い分割払い(通常30〜70%)
- ⑤ 物件引き渡し: 完成・検収後、鍵と所有証書を受領
- ⑥ 登記申請: 名義登録を行い正式な所有者として記録
このプロセス全体でおよそ2〜4ヶ月が目安です。
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4. 購入に必要な書類一覧
| 書類名 | 発行元 | 備考 |
|---|---|---|
| パスポート | 本人 | 残存6ヶ月以上 |
| 滞在ビザ | ベトナム入国管理局 | 就労・長期滞在ビザ |
| 住所証明書/賃貸契約書 | 管理会社・家主 | 住所登録が必要 |
| 送金証明書 | 銀行 | 購入資金の合法性を確認 |
| 売買契約書 | デベロッパー | 公証人立会いで署名 |
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5. 契約書における注意点
契約書は英語+ベトナム語の2言語で作成されます。
特に以下の項目は、事前確認が非常に重要です。
- 支払いスケジュール・遅延罰則
- 為替レートの固定条件
- 物件引き渡し日・保証期間
- 所有権の名義登録手続き方法
→ 関連リンク:ハノイのコンドミニアム
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6. 登記・名義登録の流れ
物件引き渡し後、法的な所有を証明するために登記手続きが必要です。
- デベロッパーが発行する引渡書類を取得
- 公証役場で署名認証
- 住宅管理局(Department of Construction)へ提出
- 所有証書(Certificate of Ownership)を受領
所有証書には、所有者名・部屋番号・面積・有効期間が記載されます。
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7. 購入費用と税金の内訳
| 項目 | 税率/費用 | 備考 |
|---|---|---|
| 登記税 | 0.5% | 物件価格に対して |
| 付加価値税(VAT) | 10% | 新築物件のみ |
| 維持管理費 | 月0.8〜1USD/㎡ | 共用部・管理サービス |
| 弁護士・通訳費用 | 1,000〜2,000USD | 物件規模による |
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8. 購入時のリスクと対策
- ⚠️ 外国人枠の上限超過 → 早めの予約・確認が必要
- 為替変動リスク → 円建て送金は契約時レート固定が安心
- 不完全な書類 → 弁護士立会い・デベロッパーの実績確認
- 登記遅延 → 進捗を定期的に確認
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9. 外国人に人気の物件事例
- ️ Vinhomes Metropolis(Ba Dinh区)
法人駐在員・投資家に人気、外国人購入枠は早期完売 - The Zei(Tu Liem区)
将来性高く、リセールバリューも安定 - Lancaster Luminaire(Dong Da区)
高級志向で日本人購入者も増加中
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10. まとめ:正しい手続きで安心の不動産購入を
ハノイでの不動産購入は、法律と手続きを理解すれば安全かつ確実に行えます。
信頼できる不動産会社・弁護士と連携し、書類を正確に準備することが最も重要です。
ベトナム不動産の購入や投資を検討している方は、
ハノイ不動産投資入門 と
コンドミニアム一覧 もご覧ください。